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『保険』

昨年7月に妻が発病、今年3月に私も発病となり、病病介護となった。昨年の春頃、傘寿(さんじゅ)を超えたので保険を解約しようかと家内と話した事があった。そんな折、家内が発病し、年が明けての私自身も発病となった。「好事魔多し」こんな言葉があるが、何事も無く推移していた生活が一変する。これが現実である。

保険は40年近くかけていた。保険会社からすぐ請求をして下さいと連絡があり、請求と同時に振り込みがありなんとなく心が安まった。

保険金は大勢の人達が支払った保険料で運用されている。保険会社に「ご迷惑をおかけします」と電話すると、「当然の請求です。心配しないで」と言われ何かほっとした。戦前、父は保険会社で働いていたので、何となく認識はしていた。保険制度は現代社会においては無くてはならないものと思う。80歳からは世の為、人の為にと思っていたが、今は逆の立場となった。少しでも当初の思いが叶うよう、毎日を前向きに過ごしていこうと思っている。

坪郷