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いじめと目安箱

大津で中学生のいじめによる自殺が昨年あった。このいじめは陰湿で、未成年とはゆえ完全に犯罪。事件を目撃した同級生も何故自分が誰かに伝えられなかったかと悩む級友もいるようだ。今から約290年前に徳川吉宗が、目安箱(訴状箱)を設置した。この箱は庶民の不満や進言を投書させた、将軍の面前で開かれ自ら開封し閲覧したようだ、住所氏名も必ず記入する、当時としては画期的なこと。大阪市でも目安箱が新設された、これは職員が投書するので匿名となっている。

いじめ等の事件を見聞きしても、小中学生では伝えることがむつかしい、親に言えばいじめがひどくなる、そんな時各学校に目安箱を置き、校長が開封し適切な処置をする、事件は小さい時に芽をつむことが肝要、ぜひ教育委員会で検討して頂けたらと思う。いじめだけに限らず、進言・提案・悩み事・その他何でも、これにより子供たちの生活や考えが学校の先生方にも判り、教員と生徒のコミュニケーションに役立つのではないだろうか。

T・T