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この街のイメージ

~運動会の裏側編~

運動会の舞台の裏側はドラマティックである。深いイイ話や、愚痴りたくなるような態度、呆れた行動様々が露呈されるわけである。競技プログラムとは別に、運動会は楽しい。今年は、息子にとっては小学校最後の運動会であり、僕がPTA役員として関わる最後のステージでもあった。

運動会前日から、我が家ではいろんな出来事があり、僕と息子だけで運動会当日を迎えることになった。運動会といえば家族団らんでの昼食は欠かせないわけであるが、「弁当をどうするいいくらいのことを思っていた。事情を察知した母は、「そりゃあいけん!私か弁当を作ろう。」と、わざわざ自宅まで来て言うわけである。運動会前夜、息子に「ばあちゃんの弁当」と、「コンビニの弁当」ので二者択一を迫り、息子は、「おばあちゃんの弁当」を選ぶことで昼食の件は解決した。

当日、僕は、既に午前五時に家を出ているので、自宅には誰もいないのである。前夜帰宅が遅かった睡眠不足の息子を起こすことが次の課題であったが、これは無難に完了した。さらに、課題が抑し寄せてくるのである。

PTA役貝として関わるといろんなことに遭遇するものである。強烈な出来事のひとつに、「モンスターじいちゃん」の登場がある。あるじいちゃんが僕を呼びつけ、こう注文をつけてきた。「ワシは時間通りに来たのに、孫の競技は終わっちょるじゃないか!この日のためにビデオカメラを買ったんじゃけえ、もう。回やれ!」とご提案されるわけである。呆れた話である。その~は、天候が悪く、若干プログラムを変史しているため、雨用プログラムで競技が進行していた。おそらく、自分の孫が出場する時刻を見計らって来場されたのであろう。

悪天候で、運動場コンディションがよくないまま運動会は進行していった。どんな状況であろうと、運動場を。生懸命全力疾走する子どもたちの勇姿には心を動かされるものである。周囲の人人の気持ちとは裏腹に、子どもたちはどんな状況でも障害に立ち向かっていくものなのかもしれない。

本年創立140周年記念事業の。一環として、運動会のラストプログラムで、全児童によるバルーンリリースを実行した。哺天とはいえない大空に817の風船が勢いよくはばたいていった。三、四年生の女の子が感動して涙を流している姿を見て、忘れかけていた何かを思い出した。「人生良いことばかりじやなく、辛いこともたくさんある。人生を本日の空に例え、勢いよく飛んでいった風船は、これからの子どもたちを象徴するものである。」と、僕はあいさつし、運動場での長い。一日は終わった。

帰宅し、息了と二人で弁当を買いに行き、運動会の話をしながら食べた弁当は、男同士のいい思い出の一品になった。