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後期高齢者の独り言

急に妻が、一か月家を留守にすることになった。

二・三日間に家事の教育を受けた。

「洗濯機の使い方」

①洗濯物を入れる
②水道を開く
③コースを決める
④電源を入れる
⑤スタートのスイッチを押す
⑥小さな箱に洗剤と柔軟剤を入れる
⑦洗剤の箱を押し込む
⑧蓋をする(洗いが始まる)

このような面倒なことをしないと、洗濯機は仕事をしてくれない。昔独身時代、カッターシャツを洗っていた。

タライに水をポンプを押して入れ、洗濯石鹸を使い洗濯板で、ごしごし洗っていたことを思い出した。文句なしに今の洗濯機がいいに決まっているが、年をとったものに対しては結構複雑である。

大東亜戦争前に近衛文麿総理大臣が「欧州の天地は複雑怪奇」と声明を残したが、後期高齢者は「新しい洗濯機は複雑怪奇」だと。

坪郷