HOME > 取材&トピックス > 成人式によせて

成人式によせて

 明けましておめでとうございます。2020年、オリンピックイヤーが始りましたね。

 今年は我が家にとってもビックイベントがあります。娘のモナカが成人式を迎えます。1月13日の式当日は慌ただしいので(夕方からパーティードレスで高校の同窓会)、振袖姿の写真は前撮りで昨年の内に行ないました。

娘が着た着物は、私の物でいわゆる“ママ着物”です。呉服屋の長男だった亡き父と若かりし頃の私が二人で選んだ白地の帯と朱色の振り袖です。良い機会なので、同時に家族写真も撮ることにしました。思い切って私も着物を着ることにしました。こちらは亡き母の物に袖を通しました。きっと両親は空の上から私達を見て、喜びで号泣していたと思います。

 そんな私の気持ちをよそに、一刻も速く友達とのクリパ(クリスマスパーティー)に駆け付けたくてソワソワしっぱなしの息子をなだめすかし、草履が痛いからもう家に帰りたいとごねる娘を説得し、ママは疲労困憊です。とうとう、最後に娘は草履からスニーカーに履き替えてしまいました。すると、すっかり元気になって、両手をブンブン振って長い袂をなびかせ、ズンズン先へ歩いて行ってしまいました。全く…。

 成人式とは、着物を用意して、バッグやら、伊達襟やら帯締めやらの小物を揃え、美容院で化粧をして髪を結い、着付けをしてって、これはお金のかかる大人のリアル着せ替え人形遊びですね。

 振り返って見れば、私の人生において、長男が産まれた時と妹の長女が成人した時が、2大嬉しい出来事です。人として、生き物として、赤ん坊を産んで大人にしたという事は、一仕事終えた気分です。子供を持つまでの人生のファーストステージは自分のために生き、セカンドステージは人のために(子育て)に生き、そして子供が巣立ったこれからのサードステージはどのように生きるか模索しようと思います。

麗音