昔の味は懐かしい味、60年前の修学旅行、30年前の寺めぐり、景色は移ろえどもその土地で食べた味は覚えているものだ。
京都駅からタクシーで1,200円、四条大橋を渡った角にあるニシンそばの松葉屋は江戸時代からある老舗の名店だ。出汁に身欠きニシンがよく合う定番のニシンソバ(1,300円)の味はなつかしく昔のイメージ通りだった。
次に四条大橋から河原町、寺町へ歩いて10分、京の台所といわれる錦市場で食べ歩き、400mの通りに130の食料品店が並び活気があって歩くだけでも楽しい。
朝は地元の人やプロの料理人が利用するようだが昼からは有名になりすぎたのか、歩いてキョロキョロしているのは3分の1は外国からの観光客だ。京漬物、餅、だし巻き、湯葉、マグロのづけ、魚屋に京野菜を使った千枚漬けなどのおばんざい。特に美味しかったのは初めて食ったタコたまご。飯いダコの頭の中にウヅラの卵をつめたもので一口で食べられる。これクセになりそう。
今冶