下松市武道場で毎週木曜日には合気道(中村光生先生)の練習がおこなわれている。その合気道の練習場で「朗読」を練習してみよう!という珍しい現場にお邪魔させて頂いた。
この道場には小学1年生以上が通っており、始める前の掃除や、あいさつなどもきちんとでき、取材に行った筆者も礼儀正しく素直な子どもたちをみて、とても爽やかな気持ちになった。
今回は、中村先生から「合気道を習う子どもたちに朗読を体験させてみたらどうか?」という提案を受け、「朗読Junなこころの会」の今治淳子先生(朗読ソムリエ)がこれを引き受けられた。
合気道は、相手の呼吸と動作を読むことが大切。それに対して適切に対処していかなくてはならない。では朗読とは?朗読とは、ただ文節を読み上げるのではない。聞き手との間(ま)、すなわち自分の呼吸と相手の呼吸を感じながらアクションをおこす必要もあるのだ。まさしく人と対峙する武道と似ているといえる。
今回は「雨にも負けず風にも負けず」を皆さんに読んで頂いた(小学生低学年にはちょっと難しかったかな?)。姿勢を正し、良い呼吸法について説明を受けるところか ら始めた。みな、大きな声で真剣に朗読に取り組んでいた。筆者も小学一年生の側でいっしょになって読んでいたが、なんとも 清々しいというか、こちらも心が洗われた気分だった。
朗読が終わった後は、いつもの練習。今治先生と筆者もいっしょに見学させて頂いた。皆、一生懸命に稽古に取り組み、励んでいた。この子どもたちが、どのように成長していくのかとても楽しみである。また機会があれば、訪れてみたい。
この街 片山晋一