山口県と下関市は11日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。10日にクラスターと認定された周南市のサービス付き高齢者向け住宅に関連した感染が広がっている。
新たに感染が確認されたのは30代から90代までの男女13人で、周南市が6人、岩国市が4人などとなっている。
このうち周南市の6人は、湯野温泉病院の医療従事者と入院患者。湯野温泉病院には、10日にクラスターと認定されたサービス付き高齢者向け住宅に入居し、感染が判明した80代女性が今月上旬に入院していた。医療従事者と入院患者およそ300人の検査を進めた結果、この6人が陽性と判定された。サービス付き高齢者向け住宅に関連した感染はこれで13人となるが、湯野温泉病院については囲い込みができているとして、県はクラスターとは認定しない方針。
岩国市の4人と萩市の1人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者。このうち岩国市の2人は、10日に感染が発表された40代女性が勤務する施設の利用者で、保健所は調査を進めている。
これで県内の感染確認は、のべ719人となった。入院は調整中を含め125人で、このうち重症者は3人。
またアメリカ軍岩国基地は11日、新たに基地関係者2人の感染を発表している。2人とも外出を制限されていたという。