HOME > 取材&トピックス > 休耕田と人材の活用

休耕田と人材の活用

全国にどれほどの休耕田があるのか?その面積は岐阜県の総面積と匹敵するそうだ。

下松には休耕田を活用した「下松市農業公園」があるが、これは、3年くらい前に農業公園がある来巻出身の井川市長が休耕田の活用法を考えたことが発端だった。この農業公園には、地域活性化のほかに、若い人たちに農業を体験してもらったり、食の大切さを知ってもらうなどの目的がある。
耕作地1万m2を持つ下松市農業公園は、現在28名で運営されている。にんにくが主品目で、大根、白菜、玉ねぎ、さといもなども栽培されている。出荷先は、大城、JA、西友、イベントなど。最近では、絶滅しそうな「香力ハス」を、中村地区連合会長の磯村さんたちからの応援をもらいながら植え付けをしているらしい。

日本には自給率39%の問題や農耕地が減少している問題があるが、大事な田園を守ることは大切なことだ。休耕田は2~3年放置すると完全に田地としての再利用ができなくなるそうだ。下松市内にも休耕田があると思うが、この休耕田を上手く利用できないものか?放置していると草が生えるので年に何回かの草刈りにも費用がかかる。
希望者に休耕田を貸し出して管理してもらえば、田園は活き活きとよみがえるはずだが、しかし、ただ野菜を作ってもそんなに儲かるものではない。そこで、定年を過ぎた元気な人達にお願いするのはどうだろうか。まずは4~5人グループで始めてると永続できるかもしれない。老人会やサークル単位で実施するのも良い。まずは、農業公園の方々に相談するのもよいだろう。

大事な田園を荒らしたままでは、日本国の損。下松市農業公園では「来巻にんにく」を積極的に売り出している。ぜひ、定年後に農業を楽しんでもらいたい。何年か先にはきっと、下松から農産物ブランドができあがっているにちがいない。

T.T