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方言は時代により変わる

鮭を昔はシャケ、今はサケと云う。
下松市立図書課の開館一周年講演会として森川信夫氏(防府図書館長で山口方言研究家)の面白くて為になる山口弁についての話が下松サルビアホールであり、150人が笑いながら聞きいっていた。
山口弁の特徴は赤い→アカェー、財布→サェーフ、手前→テマェー、帰る→カェールと云うふうに連母音のアィ/aiとアェ/aeの発音はアェー「ae」となる。アクセントは基本的には東京式だが、たとえば「学校」は、

  • 《共通語》 ガッコウ
  • 《山口弁》 ガッコウ

と発音される。

山口弁の代表として
(もとーらん)役に立たない・余計な事、
(おとんぼ)末っ子、
(じら)無理難題・横車・わがまま、
(のどり)理解力・了解、
(はぶてる)ぶすっとしてふてくさる、
(歯が走る)歯が痛む、
(たう)届く・達する、
(ほろける)落ちる、
(ブチ)打ちと書きこれはとても特別なことを表す50年前からの新しい山口の方言。

他にアヅル、ケッタイ、イキメ、ウトイ、オビク、カバチ、シゴー、ソネーナ、ヤッチョル、テゴ、テンバ、トロイ、トンキョウ、ネンゴウ、ノンタ、ノンコ、ハバシイ、ビッタレ、ヘンクウ、マドウ、メゲル、モトラン、ヤネコイ、ワメクなど。

わかりますか!

【豆知識】
山茶花は、平安時代に「サンザカ」と読まれていた。それが、江戸時代には「サンザンカ」になり、現代では「サザンカ」となった。まだまだ面白い言葉の歴史がありそうだ。

今治

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