“蛸神様”は笠戸島本浦山八幡宮参道の横道を右に登って頂上手前に石の祠がまつられている。
竹ヤブ林を急登して20分くらいで辿り着く。頂上からは東に本浦部落が、北に笠戸大橋がよく見える。
登山道には所々に赤や黄色の布切れが木に巻きつけられているが、一人で行くと迷いそうになる。
言い伝えでは昔地元の子供が浜で行方不明になり、蛸につかまり海に引きづり込まれたのではないかと云われ、皆が大網を作って海を浚(さらう)と今迄見たこともない大蛸がかかり仇(あだ)として包丁で切ろうとしたが、古蛸で硬くなかなか切れず、足一本だけを切って山の上に埋めて神霊として慰め祭ると、依頼子供が海で溺れ死ぬこともなくなり、又風邪を引いても、お参りすればすぐに治ると云われるようになった。
又、笠戸島では昔から、今でも蛸やカニが多く捕れていて食料としていたので感謝の意味で祭ったとも云われている。
今治