尾道市因島の中庄八幡宮の奉納相撲をぜひ見てくれと、地元の大工の頭領である松浦健一氏から誘われ行ってきた。彼は行司の免許を持っている。
中庄八幡宮は1,000年以上の歴史があり、因島では最も古い氏神様だ。
10月末の日曜日は元気晴朗、午前は子供たちの花相撲、午後は地元はもとより近隣の島から参加した締込み姿の18歳から60歳までの大人たち150人が勢ぞろい。個人戦、団体戦と別れて一日中行われ、見学者には弁当が無料で配られ、御神酒(おみき)も一合枡の角打ちに塩を小匙(こさじ)に盛って振舞われ一杯では足らず、相撲よりこれを目的に来る人もおり、芸予諸島では最も賑わう島の相撲大会だった。
金がかかったでしょう、と聞くと、600万円は越したとのこと。大口の寄付としてリョービ200万円、万田酵素100万円など、地元の企業や出身者の寄付の花が貼ってあった。大相撲の元力士、安芸乃島も来ており、地元に愛されているのが私にも楽しく理解できた。一地方の祭りとしてあれだけの規模で毎年行われる奉納相撲は近年見たことがない。
今治